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今回はスカイツリー内にある、東京焼きそばというお店を紹介します。
「ん?つけ麺サイトなのに焼きそば?」と思った方、本当に毎度ありがとうございます。実はこちら、焼きそばを出汁にディップして食べる「つけ焼きそば」という料理を提供しているのです。
しかし「つけ焼きそば」という表記であればつけ麺ではないという世論が強いのも納得できます。もちろん僕もつけ焼きそばという表記だったらこのつけ麺サイトで紹介なんてしていませんし、つけ焼きそばもつけ麺とみなすという法案を通すつもりもありません。
ではなぜ今回紹介するか、それはなんとこのお店が満を持して「豚骨つけ麺」なるものを提供しているのです。「つけ麺」というのだからそれはつけ麺で間違いないはず。
入店するとコの字型のカウンター。卓上調味料は魚粉と青のり。魚粉と青のりですよ、みなさん。初めて紹介する組み合わせ。さすがです。
そして券売機はありませんので、カウンターから直接店員さんに注文するシステム。声高らかに豚骨つけ麺を頼みました。
中はこんな感じで実は焼きそば以外にもいろんなおつまみを提供しているみたいです。へ〜、お酒なんか飲めそうだ。ちょっと普通に焼きそばとおつまみでお酒を飲みたい気持ちになって来ましたがグッと堪えます。
すると、店員さんが早速調理を開始。カウンターの中心に大きな鉄板がありまして、ここで焼きそばを焼き始めました。
「豚骨つけ麺」といっても、やはり焼きそばの調理工程はしっかりと踏んでいく模様です。店内にソースのいい香りが漂います・・・って、え、ソース!?
ソースで普通に味付けんの!?
これはいったい、どうなっちゃうんだぁああ!?
まじか。まじでか。
焼きそばでつけ麺を、というのは普通に可能性として十分あると思っていたので、焼き始めたのは驚きませんでしたが、普通にソースまで絡めて完成させてしまうとは。もう、味のイメージが全く浮かびません。
かつての赤字垂れ流しの人気番組、「リンカーン」の芸人ラーメン王の第3回だったか、ケンコバさんが焼きそばでラーメンを作ったのを思い出しました。当時も味のイメージは全く浮かびませんでした。それだけです。
「こちらがお出汁になります」と言われて出て来たのがこちら。豚骨の非常に良い香りがします。先に一口いただいてみると、出汁というだけあり塩気が薄め。しかしながら非常に豚骨が効いてて美味しい。
そしてこちらが麺皿です。これも非常にいいソースの香りがします。一般的な焼きそばに比べると麺がゴツゴツしていまして、焼きそば専門店の風格を感じます。これこのまま食べても普通に美味しいと思う、というより、豚骨スープに浸すことのメリットが今のところまるで感じられません。
どんなことになってしまうんだろうか・・・。
あれ、美味しい。ちょっと美味しくて拍子抜けしてしまいました。
意外にも、ソースと豚骨がバッティングしないのです。豚骨に浸すと、焼きそばのソースが程よく落ち、その周りを豚骨スープがコーティングされた感じになります。味もバラバラではなく程よく両サイドの良さを引き立てているのです。ただ、味が予想できないと言いましたが、この味を表現するとしたら、「そのまんまソース焼きそばを豚骨スープにディップして食べた味」としか表現できません。
ちなみに焼きそばはそのまま食べても普通にめちゃくちゃ美味しいです。味濃いめで酒のあてなんかにはぴったりなんじゃないでしょうか。
さいごにソースが溶け込んだ豚骨スープを飲んでみると、こっちもちょうどいい感じで塩気が増え、普通にうまかったです。
いやはや、意外も意外。なかなか面白い料理でした。まあ今回は番外編的な感じで。