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つけ麺屋を巡ってると友人にいうと、よくこんなことを言われます。
「え〜、ラーメンの方が美味しいじゃん」
・・・は?
別に僕はラーメンを否定してるわけではなく、ただつけ麺が好きなだけです。つけ麺巡りをする前はラーメンも全然食べてましたし。
それなのにラーメン派の一部の連中ときたらすぐにつけ麺を否定にかかるんです。もうね、変な火種を撒くなと。
確かにつけ麺はスープが冷めてしまうかもしらんが、スープ割りを楽しめるのはつけ麺だけ。ディップの具合で麺を楽しむかスープを楽しむかを毎回選べるのもつけ麺やせいろだけのメリット。料理には欠点もあるし良いところだっていっぱいあるわけですから、ラーメンとつけ麺がいとこの関係だからってそんな片方を卑下せず、どっちも好きで良いじゃないですか。
それでもまだラーメン派とつけ麺派でバチバチやってしまうようなことがあれば、二人でこちらの店に来ると良いです。
こちらの森田屋は老舗の博多ラーメン店です。
「ん? 博多ラーメンのような極細麺でつけ麺なんてあるの?」って思う方もいるんじゃないでしょうか。まあ滅多にないですよね。
僕も以前行った唐そば以外では見たことも効いたこともありません。
https://mediassort.jp/tsukemen/tousoba_shibuya
森田屋で食べるつけ麺は細麺ではなく、オーソドックスなつけ麺の麺になります。
入店すると1階に10席未満のカウンター席。
どうやら2階席があるようですが、平日の昼間は開いてない様子。
カウンターに座ると驚いたのはタンブラーです。なかなか大きいサイズのタンブラーで、これで水飲めるのはかなり嬉しい。
卓上調味料/トッピングは博多ラーメン系によくある感じ。胡椒、ラー油、お酢の他に、辛子高菜や紅生姜、ニンニクなどが揃っています。たまりませんね。
隣の餃子しか頼んでいない外国人の横顔をそれとなく見ていると、店員さんから「お待たせいたしました」とのお声。
「重たいんで気をつけてください」と手渡された品がこちらになります。
・・・な?
冒頭の文章を読んで「ラーメンとつけ麺のセットがあるのか」と感づいていた方もいるかもしれませんが、なかなか同じ器に盛られていると考える人はおらんでしょう。
ラーメン派とつけ麺派でバチバチやってしまうようなことがあれば、二人でこれをそれぞれ食べて、それぞれの美味しさを語れば良いのです。
ラーメン代表は博多系のまろやか豚骨。チャーシューも綺麗に切られていまして、抜群の見た目です。
個人的な話ですがとんこつラーメンのきくらげめっちゃ好きです。いつも行ってる家近くのラーメン屋では必ずと行って良いほどきくらげを増量してもらっています。
そしてつけ麺の方も見た目は豚骨でしょうか。背脂をちゃっちゃしている模様です。
珍しいのは上に鰹節が降りかかっている点。これがどんなアクセントになるのか非常に楽しみです。
麺は中太、加水率高め。器の形的にちょっと狭く深いとこに縦長にしまいこまれている感じです。
にしてもこの写真味玉めっちゃうまそうだな・・・。
この組み合わせはひと玉の麺量が少ない博多ラーメンだからこそできる芸風ですね。
細麺は伸びると食感が変わってしまうためまずはラーメンからいただきます。
非常に優しいとんこつスープのため、ニンニクや紅生姜などのアクセントが生えます。うまい。
続いてつけ麺を一口。
すごいのは同じ豚骨でも、全然味が違う。
こちらのスープは酸味が強くさっぱり。そしてみりんかなんかで甘みも加えてますね。鰹節の香ばしさがあとからちゃんと生かされています。
何よりつけ麺の良さ、そしてラーメンの良さ、それぞれがちゃんと光っています。ラーメンとつけ麺が共存できているという、見た目のインパクト以上の感動。
ありがとう、最高でした。ごちそうさまです!