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せきどです。
今回紹介するのは、京急新馬場駅からちょっと歩いたところにあるラーメンショップひだかというお店です。
溢れんばかりの昭和の佇まい。すぐ隣には天然温泉の銭湯があります。品川神社を観光して、板垣退助のお墓参りをして、銭湯で体を癒した後でこちらのお店で麺を啜るという完成された黄金休日ルートが頭に浮かびますね。
看板を見てわかると思いますが、もとより直営のラーメンショップではないみたいです。記事を書く上で創業などについていろいろと調べてみたのですが、どのレビューサイトでも2009年までしか遡れませんでした。しかしながらそれ以前より投稿されているブロガーの人の情報を鑑みるに、1998年時点ではすでにお店は開いていたそうです。
店主さんと女将さんのご夫婦での経営。ラーショ巡りをしていた折に過去何回か食べにきたことがあるのですが、昼間にきても、店主と同世代のご老人がレモンサワーを飲みながら世間話をしているところに遭遇するケースが多いです。地元メンツの寄合所って感じがするのですが、排外的な空間かと言われるとそんなこともなく、むしろちょっと居心地がいい感じ。カウンターは7席ほど。
卓上にはラーメンショップお馴染みのにんにくと醬とでっかい胡椒。この他にも、お酢や醤油、ラー油などもあります。
メニューはこんな感じ。ザ・ラーメンショップって感じですよね。人気メニューはカレーラーメンとスタミナラーメン。これだけラーメンの種類が豊富でも、つけ麺は残念ながら一種類だけです。
つけ麺 700円
麺皿はシンプル。小さめの平皿に盛られる麺って結構趣深くないですか? 高円寺や江古田にある太陽とかもそうですよね。麺は細めのストレート麺。結構長く茹でられているようで、なかなかのぶよぶよ柔らか食感です。袋麺の食感に近いかな〜って感じ。決してクオリティの高い麺ではないのですが、妙な安心感とノスタルジックさがあります。
スープはあっさり目の豚骨醤油。にんにくや醬が合うラーショ系に沿った味わいで、やっぱりどこか懐かしさというか、昭和っぽさが垣間見えます。具はネギ、わかめの他、めんまやチャーシューなどが沈んでいます。塩気もちょうどよく、バランスが取れている感じがします。
麺を持ち上げるともそっとした玉状になって持ち上がるため、つけ汁で解した後で啜って食べていきます。あっさりしているのでじゃぶじゃぶつけて食べるのが良いですね。ネギも食感がをしっかり感じられて良い感じ。
スープの奥に沈澱しているめんまやチャーシューも、合間に食べると味わい深いです。チャーシューは柔らかくて味も染みていて、なかなかの美味です。
食べながら思っていたのですが、やっぱり落ち着きますね・・・。「昔ながら」といえばそれで完結しそうですが、ここのお店は味だけでなくて接客やお店の雰囲気どころか寄り合うお客さんまで、全てにおいてあのときのままって感じなんですな。つけ麺を食べながらそういう懐かしさを感じることができるって、結構贅沢な時間だと思います。
麺量も多くないため、残念ながらあっという間に完食。帰り際に板ガムを一枚くれます。ごちそうさまでした。次回はゆっくり話でも聴きながら食べたいところです。気になった方は是非、行って食べてみてください!