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蔵前駅で老舗のラーメン屋さんに突撃したのですがつけ麺がやってなく、仕方なく他のお店を探そうとぶらぶら歩いていると一駅先の浅草まで来てしまいました。
馬賊。初めて馬賊を見たのは日暮里ですが、こちらの浅草が本店。日暮里でも似たような店舗でして、その後浅草で目撃した時は「有名チェーン店なんかな〜」と思っていたのですが、実はその2店舗のみ。両店とも、ラーメンを実際に作っているところをウインドウショッピングできる仕様になっています。
入るとテーブル席で小規模宴会をやっているサラリーマンの方々が。どうやらお酒も飲めるみたいです。カウンターに座ると店員のおばあちゃん(一家で経営してるっぽい)がタンブラーをもって来てくれました。はい俺のジンクスが発動。タンブラー店舗は美味しい店の証です(森田屋、篝、銀座けいすけなど)。そのうちタンブラー提供店舗まとめでも作ろうかな、いやどこに需要あるんだ。
で、スマホでゲームをしながら待っていると、店内に響き渡る破裂音。バゴーン!!バゴーン!!と2回。それを15秒おきに10セットくらい。これがものすごい音なんですよね。思わずなんだ!?と思いましたが、そうそう、そういえば動画で見たことがあるぞ。これが馬賊が有名な理由の1つなんです。
俗にいう、坦々麺です。辛くない坦々麺。ゴマをがっつり使ったタイプのつけ麺です。
つけ汁はかなり濃厚でドロっとしています。どちらかというとゴマだれに近いのかもしれません。ゴマのいい香りが漂って来ます。
麺皿には麺が見えなくなるほどトッピングがモリモリっと乗っています。もやし、ワカメ、チャーシュー、めんま、そして白髪ねぎ。白髪ねぎはラー油と醤油かけて食べるだけで美味しい。
こうやってみる限り、あえて水は切ってないみたいです。
まずは麺をとりまして・・・
いや、なげえよ!!麺どんだけ長いんだよ!!
思わず心の奥で突っ込んでしまいました。冗談抜きで、1本あたりの麺の長さは1mくらいあります。もうめちゃくちゃ食べづらい。なんだこれ。
そしてゴマだれにつけまして、食してみると・・・。
つけ汁は正直めちゃくちゃ好きな感じではないんですが、麺がすごい。なんだこの食感は・・・。例えるなら、コシのある雲を食べているような(多分一番わかりづらいたとえ)。お餅を麺にしたような。かつて製麺にタピオカ粉を使用しているいそじや、普通の製麺方法じゃ絶対に作れないもちもち感を出している九月堂を紹介しましたが、こちらの馬賊はそれら店舗とは全然異なる食感なんです。スープにつけて麺を啜るとわかる、摩擦係数ゼロに近いテュルテュル感。これはすごすぎる。
「拉(引っ張るという意味)麺」という漢字がありますが、中華風の製麺の仕方は、日本と違い麺を切りません。麺を両手でひっぱり広げながら細く細く伸ばしていくんです。馬賊はそのスタイルで製麺しています。これはマニュアルを見てどうこうすればよい、という訳ではなく、修の行を積んだ職人にしかできない製麺方法。1本を伸ばして2本にして、4本にして、8本にして・・・という感じで。そのため、麺の太さや形も1本ずつ異なるんです。
先ほどなっていたバゴーン!!という音は、製麺する前の麺をこねたり叩きつけて空気を抜かしたりするときの音なんですね。
麺の食感を噛み締めながら完食。帰り際におばあちゃんに「毎度ありがとうね」と言われましたが、初来店です。ちょっと付けめなーとしての貫禄が出て来たのかもしれない。
にしても、非常に驚きの食感でした。これは麺マニアの方はぜひ食べてみてほしいです。メニューにあった韓国風つけ麺もめちゃくちゃ気になるので、そのうちまた行こうと思います。