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そうか、考えて見たら世田谷なんてみんな自家用車持ってますから、電車なんて乗らないんですな。俺はせっせと歩きました。千歳船橋から20分・・・目指すは勢得というつけ麺屋です。
このお店、つけ麺巡りをしている人でも行ったことはあんまりいないんじゃないかなぁ。何しろ立地が電車ラーだとまず厳しいところにある上に、営業は昼間11時から14時半まで。週一回休みがあり、さらにはスープが無くなり次第終了という、結構ピンポイント営業なお店なのです。
で、僕が行ったのはコロナの話がだんだんと話題になってきた頃。11時30分に到着しました。みなさん外出を控えてるかと思っていたのに、行列。まだ12時を回ってないのに、行列。
入ると老舗感の強いこの赤テーブルですよ。テンション上がります。卓上調味料は胡椒2種と七味とお酢。シンプルいずベストです。
そして気になる従業員は店主がたった一人。たった一人でこの行列と対峙しているだけでもすごいのですが、すごいのはその手際の良さ。もう手も足も止めることなくいろんなものを持ちながらぐるぐると厨房の中を移動しています。いやこれはすごい。俺がこれをするなら昼間だけでも体力もたない。
そんなこんなでテーブルに座りながら感心して見ていると、店主が俺に「すみません、もしよろしければお隣に移動してもらってもいいですか?」と。「はい」と移動しながらなんでかなと考えていたらなんと、次に入ってくるお客さんが2人組だということを見定め、先に連席の場所を確保するためでした。なんだこの店主は。万能か。
で、7分ほど待ったところで、一番左端の席から、どんどんとつけ汁を提供していくんです。8人分くらい、一気につけ汁を提供。
もうこんな手際見たことない。なんだこれと感心していると、今度はまた同じように端から麺皿を提供していく。このスピードもめちゃくちゃすごい。
バチーン!
もう見た目は完全にとみ田とか六厘舎的なソレですが、匂いが全然違います。なぜならここ勢得ではエビの油で香りづけしているそうなのです。香ばしい匂いがすごいです。
そして麺はなんと自家製麺。多加水っぽい見た目なのにコシがありそうな、めちゃくちゃ豪快な麺です。
エビがものすごい美味しい。エビつけ麺といったら五ノ神製作所やガンコンヌードルを経験していますが、それらとは全然違ったアプローチです。勢得では裏方というか、奥まったところでしっかりと主張する感じ。これは美味しいぞ。
また、スープに関してはドロ系かと思いきや、全くそんなことはなく、粘度も控えめ。それでもカエシの塩気と出汁がかなり濃く、脳髄にガツンとくるパンチがあります。
スープもさることながら麺もめちゃくちゃ美味しいんです。この組み合わせは絶対ハマる人いるだろうなぁ。
豪快な太麺のため、その重みが食べた後に胃袋にズシンと落ちて来ます。また塩気が強いため満腹中枢がすぐやられるため、少食な人は覚悟していくべし、です。
食べ終わって店外に出ると、行列がどんどんと増えていくところでした。どんだけ人気なんだ・・・。やはりいくなら開店直後を狙うのが良いと思いました。