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今回は北千住にある、さなだというお店にやってきました。
昔は三郷にて開業していたつけ麺屋さんが、ちょっと前に北千住に移り渡ったという経歴があります。当時から非常に人気のありまして、ここ北千住ではさらに味に磨きがかかっているとことさら評判なお店です。
にしても、やっぱりつけめにすととしては、ラーメン屋さんのつけ麺より、「つけ麺屋」という屋号を掲げているお店の方が好きです。つけ麺で勝負している感じがたまりません。
入ってみると可愛らしい和服姿の女性が2人。なんだなんだ、つけ麺屋らしくねぇぞ、ここは料亭か。しかしながらちょっと見た目に下駄を履かせてみたとしても大学生。高校生っぽいんですよね。ホールはこの2人が回しているようで、なかなか微笑ましく時間を潰せます。
卓上はこんな感じ。この綺麗な箱の中にはレンゲが入っています。調味料はいたってシンプル。ちょっと変わっているとすれば、酢の代わりにグレープフルーツ酢。ライムやレモンはよく見かけるけど、グレープフルーツっていうのは珍しい。どんな味がするんだろうか。
調理場はかなり修の行を積んできたと思われるおじさんたちが3名。もう手つきが完全に料理人。かっこいいなぁ。麺を締める時なんて、もうパレットを使って大量の冷水で締めるんです。つじ田でもみた光景。やっぱりこれだけ客が多いと、こういう感じになるんだなぁ。
ふと手前を見ると、こんな紙が。めっちゃ女将推しじゃん!というか、あの2人はなんと女将だったのですか!すみません、以後よろしくお願いいたします。
それはそうと、こういうこだわりのあるお店は出汁に麺にどこの何を使っているのか、しっかり書いていてくれるからありがたいです。正直食べただけでは何を使っているのかまるでわからない時もあるので・・・。さなだでは、大山鶏に厳選した豚をミックスした動物系と、魚介系のWスープ。麺は浅草開化楼だということです。なるほど、やっぱり東京東側は浅草開化楼が多いですね。
お盆に乗せられ、綺麗に着麺。これはもう、絶対うまい。
スープ、めっちゃいい感じ。鶏と魚介の香りがたまりません。やや粘度のある感じでしょうか。
今回は珍しくがっつりチャーシューをいただきます。チャーシューはなんと3種類。鶏チャーシューに、豚肩ロース、そしてバラ(だと思う)。全部のチャーシューが非常に大きく、麺を隠してしまっております。そして男気溢れる分厚いめんまに綺麗に色のついた味玉。これは食べる前にもうわかるうまさです。
やっぱりうまい!
正直麺に特段のインパクトはありませんでした。むしろ他店に比べるとちょっとやわめで、コシある麺が好きな人には人気がないかもしれません。スープが圧倒的に美味しいんです。非常に丁寧に作られているんだなと、もう食べた瞬間に理解するほどのバランスの良さ。メインは鶏なのですが、魚介も豚も、スープの味に深みをしっかりと与えているんです。にしてもこの写真、なんですか。なんでこんなにだらしのない麺の持ち方をしているのか、もうしょうがないですねこの人。
チャーシュー3種もそれぞれ違った味で飽きません。
この写真右上にある節は、鰹節、ならぬ鶏節。これを加えることで香ばしさが全く変わってきます。いや〜、めちゃくちゃうまい。あっという間に食べ終わり、スープ割りで完飲。
何よりこのお店の素晴らしいところは、店主の向上心だと思います。Twitterなどでの情報提供もしっかりと行なっていますし、店の雰囲気や売り出し方など、全てにおいてがっつりと取り組んでいるだけでなく、さらに美味しさを求めている感じがひしひしと伝わるのです。
さなだ、これからもっともっと美味しい店になることでしょう。