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つけ麺好きならどうしても行っておきたい店ってあるじゃないですか。カップラーメンの監修をしているお店だったり、超有名店だったり、ある種類の元祖的存在だったり。趣味でラーメン・つけ麺巡りをしている人にとっては、結構共通認識で持っているような気がします。「ここ行ってみたい」っていうと、「あ〜あそこね」とか「行ったよ」とか、そういう会話ができるお店。
今回行った多賀野は、そういった話題で結構名前が上がるお店ですよね。ミシュランガイド東京で3年連続のビブグルマンにかがやき、ものすごい知名度が高く人気のお店ですが、その分並ぶし、土日は休みでおまけに営業は昼のみのため、行ってみたいけどどうしても時間が取れないっていう方がすごい多い気がします。
ということで、今回は多賀野にだけ標的を絞ってやってきました。店先に行列がないのは、最近整理券制を導入したからなのです。人気店では一燈など、導入しているところが結構多いですよね。
まずは入店して、整理券と食券を先に買っておきます。そしたらいったん店を出まして、その後は隣にあるドトールで呼び出しがあるまで待機です。
これがこの整理券になります。これを大切に保管しておきまして、QRコードからLINEと連動させて時間になったら呼び出しがかかるというシステムです。
こんな感じで現在の待ち組数なんかを教えてくれます。この日は1時間弱でお呼び出しをいただきました。
店内はカウンター席のみ。ご夫婦二人で経営されていまして、そのほかにスタッフが3名いました。
待っている間ずっとご夫婦の動きをみていたのですが、ものすごい穏やか、ものすごく丁寧で、そしてめっちゃくちゃなめらかな動きをしているんですよね。急かされることもなく、ゆっくりと、しっかりと湯切りをして、盛り付けていくその流れを見ると、創業25年のオーラというか、パワーみたいなものをひしひしと感じることができます。
多賀野では3種類のつけ麺がありまして、このほかにも塩つけ麺や辛つけ麺があるのですが、今回は豚と鴨のつけそばをチョイス。
つけ汁、めちゃくちゃ綺麗じゃないですか。スープは鶏・豚・鴨・鰹などから出汁をとった透き通ったスープ。鴨せいろをヒントに、甘めに作られていると公式サイトに書かれてありました。
多賀野の創業はもともとどこかで修行を積んでオープンしたとかそういう経歴ではなく、ラーメン好きのご夫婦が趣味でラーメンを開発しつづけ、好きが高じて店をオープンさせるまでに至ったという、なかなかすごいエピソードがあるお店なのです。その研究のたまものが、このスープなのだと。
麺は全粒粉、そしてふのり(刺身とかにたまに飾られてるような赤い海藻)を練り込んだ中太ストレート麺。そして特製トッピングとして煮卵、チャーシュー、海苔、めんま、なるとなどが飾られたお椀。
言わずもがな!
スープは全てが最高の状態で調合された素晴らしくちょうど良い塩梅。優しい塩気の裏側でしっかりと動物と魚介の厚みのある出汁が綺麗に調合されている感じが俺でもわかる。スープの美味しさもさることながら、麺がめっちゃくちゃ美味しい。程よい弾力感と、煌びやかな喉越し。
う〜ん、「絶品」という言葉がこれほどしっくりくるお店もなかなかないでしょう。
トッピングも絶品。特にチャーシューのうまさが半端じゃない。やっぱりレジェンドクラスの人気店となると、全く隙がありません。スープ割りはまるで高級な割烹のお吸い物(そんなの飲んだことないけど)といった感じで、上品な優しさにあふれております。
食べ終わりまして、絶品の余韻に浸るこの感じ、たまりません。美味しいものを食べた後は意識せずとも笑顔になってしまいますね。
いやはや、ごちそうさまでした!興味のある方、時間を作ってぜひ行ってみてください!