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台東区のつけ麺といったらどうしても上野が真っ先に浮かんでしまうのですが、そこから歩いた先にある、御徒町も実はつけ麺屋がそこそこあるのです。
なんといっても、らーめん横丁という謎のらーめん集合地域が駅前にあることがポイントです。
つってもね、しかしまあ取り上げられないんです、この場所。メディアにも一般人にも、話題にすらなりません。本当に申し訳ないけど、賑わいもほぼありません。入ってる店舗も「蒙古タンメン中本」「つけ麺TETSU」「青葉」「なんつっ亭」と、ね。わかりますか? この感じ。強者だけを集めた感じ。
もちろん全店味も美味しい、間違いない店なんです。しかしながらわざわざ遠出して食べるつけ麺かと言われると難しい感じ。TETSUも青葉も中本も、もはや普遍的な人気店ですからね。そう考えるとなんつっ亭は確かに店舗数も少ないですが、それでも俺にとってもう食べまくっていた時期があるため同じレベルまで昇華されています。昇華だけに消化しまくっていますから(なんつって)。すんません、死ねって感じですよね。気をつけます。
そんな中、唯一のチェーンではないラーメン屋がこちらの「チラナイサクラ」。店員さんが全員浴衣を来ていたり、壁にはアーティストの書いたイラストが飾られていたりと、かなり個性的な印象派店舗です。
よーくみてみると、経営母体はボンドオブハーツ。長野のラーメン店を原点としたファンの多いラーメングループです。味の参考にはならないかもしれませんが、「ボンドオブハーツ」のロゴは田舎のヤンキーみたいな感じなので、一度チェックしてみるといいかもしれません。
店舗に入ってまずびっくりするのはこのウォールアートですね。この作品、誰が作ってるのか、ちゃんと説明が書かれたります。「仏教」「浴衣」「チラナイサクラ」・・・。どのような意味があるのか非常に気になります。
くるっと回ってテーブルを見てみると、卓上調味料は酢、醤油、ラー油、胡椒、そして七味。推しが中華そばなので、一般的な感じですね。
かなり適当な接客のあと、10分ほどで提供。お盆にのって運ばれて来ました。
これは、食欲を誘うぞ・・・。
麺は中太。量も一般的で、器の無駄な大きさを除けば非常にそつのないイメージです。
問題はこのつけ汁です。非常に美味しそうではありませんか。
ホタテの香りに、あさりが直でどかんと入っている。これ、何だろう、高級旅館の味噌汁を彷彿とさせる、いい感じの見た目なのです。そして魚貝の匂いがとっても良い。
ちゃんと貝入れが付いているところも、ポイント高いです(当たり前のように見えますが、意外と嬉しい)。
実はこの日、このあと予定があり時間がなくなってしまっていたため豪快にかき込みました。マジで勿体無い。
一言で言うなら、非常に奥深い。スープが。
つけ麺といえば、一口目のガツンとくる感じをご所望の方も多いと思いますが、こういう後に残る奥深さのあるスープもたまりませんよ。
といっても、ウワバミに味がないかというとそんなことない。ホタテの感じも最初の舌触りからがっつり感じられます。
ネギや三つ葉との相性も抜群です。これは和食ですね。
かといって、優しいから誰でもイケるかと言われたら、やっぱり働き盛りの男の口に合うのです。これがまた不思議。
いやはや、つけ麺の奥深さをまた一つ、実感しました。